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MAKE NEW STANDARD. WITH YOU プライマルリンクの活動ブログです。

【コラム】「食べられない」 じゃなくて「食べない」。無理解の壁。

 
講演依頼頂いた福井高校にて、
登壇させてもらいお話しをさせて頂きました。
 
テーマはずばり【貧困】。
 
子ども食堂の活動もフードパントリーの活動も、貧困対策と言えばそうなんですけど、なんかそれだけでは全然ないので、正直個人的には苦手なテーマでした
 
でもそこをなんで苦手と思ってるんだろう。
 
と自分の中で掘り下げてみるいい機会なのかなと貧困というテーマと向き合って見ました。
 
結論、子ども食堂やフードパントリーからよく質問される貧困というキーワードは個人や支援対象者に向けられすぎている点が
自分としては苦手だと言うことが分かりました。
 
貧困は社会全体の問題であって、
自己責任論の範囲で語られるべき問題ではないのでは?というのが自分の中で腑に落ちた着地点でした。
 
現象としては常に個々人に現れてしまうのだけれども。
 
社会システムのバグみたいなイメージ。
 
原因は
 
・教育かもしれない
・働き方という固定概念かもしれない
・出産や離婚かもしれない
・コミニティーの在り方かもしれない
・踏襲した古い価値観かもしれない
 
多義に渡るので特定は難しいけども
みんなで話し合ってデバック(バグ特定して修正補修)していく柔軟な姿勢が求められるのではないでしょうかね。
 
こんな事は講演会では話してはないですけどね。もっと平たく分かりやすい事話しました
 
同じ登壇者のユースプラザあいの方の言葉がとても重かった。
 
ユースプラザは中学生〜39歳までの若者に対象を絞って様々な支援の入り口になってくれてる居場所事業です。
 
そこに来る子ども達が、
(食事を)「食べられない」じゃなくて、
「食べない」のだと言う事。
 
定常的に「食べられない」状況が続くともはや食べない事が自分の意思に変わっていくんですね‥‥そして習慣化してく。
 
本当に一日にパン一つだけとかそんな食生活になる子が多く、そしていつもイライラしていて、スマホばっかり見てるのだとか。
 
リアルな現場からの声は、生徒さん向けに
話してはったけども、私の心にもズドーンと響いたのでした。
 
「食べない」子達の感覚に
「食べさせよう」とする子ども食堂やフードパントリー。
 
そこに隔たる高めの壁を
感じた有意義な時間でした。